広告を含みます

今更ながら鬼滅の刃全23巻を読み終えた感想

吾峠(ごとうげ)呼世晴先生が描いた漫画『鬼滅の刃』全23巻を読み終えたとき、
私の心は温かいお布団に包まれたような、とても優しい気持ちと、
じんわりとした感動の涙でいっぱいになりました。

アニメのキラキラとした美しい映像も素敵ですが、原作の漫画には、
言葉と言葉のあいだにある優しい空気感や、一生懸命に生きる登場人物たちのぬくもりが、ぎゅっと詰まっています。

大人気の漫画ですが、物語がだらだらと長引くことは一切なく、
すべての登場人物たちの想いを大切にしながら、
最後まで最高のきらめきを残して駆け抜けた本作。

今回は、お兄ちゃんと妹の絆、そして仲間たちの優しさにそっと触れるように、
漫画版『鬼滅の刃』を読んで感じた大切な魅力について、お話ししていきたいと思います。

ページから伝わる手作りのぬくもりと、心にそっと寄り添う言葉たち

漫画版の『鬼滅の刃』を開いて最初に感じるのは、
作者の吾峠先生が描く、どこか懐かしくて温かい絵のタッチです。

最近の漫画のような、パソコンで描いたきれいすぎる絵とは少し違って、
一本一本の線に手描きのぬくもりや、一生懸命な気持ちがこもっています。

だからこそ、キャラクターたちが泣いたり笑ったりする表情が、
私たちの心にまっすぐ届いて、まるで自分のことのように愛おしくなってしまうのです。

そして何より、登場人物たちが口にする言葉が、どれも本当に優しくて心に響きます。

「胸を張って生きろ」という力強い励ましや、「神様どうか、今度生まれてくるときは、この人が鬼になりませんように」という祈りの言葉――。

これらのセリフは、ただの物語の言葉ではなく、
みんなが心の一番深いところから絞り出した、本当の気持ちとして伝わってきます。

漫画だからこそ、悲しい場面でふっと訪れる「静かな一コマ」や、
みんなが仲良く笑い合っている「優しい余白」を、自分のペースでゆっくりと味わうことができます。

大切な言葉を指でなぞりながら、じっくりと心の奥に染み込ませていけるのが、
この漫画のとても素敵なところです。

はかない命だからこそ愛おしい、みんなで繋いだ「想い」のバトン

この物語の中では、たくさんの大切な仲間たちが、
鬼との戦いの中で命を落としてしまいます。

大好きなキャラクターが傷つき、お別れをしなければならないシーンは、
読んでいて本当に胸が苦しくなります。

けれど、この作品のすごいところは、ただ悲しいだけで終わらないところです。
どんなに小さなお別れであっても、そこには必ず「意味」があり、
亡くなっていった人たちの「大切な想い」は、生き残った仲間たちへ、
そして次の世代へと、しっかりとバトンタッチされていきます。

鬼たちは何百年も生きられる体を持っていますが、人間はいつか必ず死んでしまう、
とても弱くてはかない存在です。
それでも、自分が生きている短い時間のなかで、大好きな人を守るために
一生懸命に命を燃やす姿は、どんな強い力よりも優しくて、そして美しいなと感じます。

「体はなくなってしまっても、誰かを想う気持ちは永遠に生き続ける」――。
漫画のページをめくるたびに、そんな温かいメッセージが伝わってきて、
悲しいシーンでも、どこか救われるような優しい気持ちになれるのです。

悪者である「鬼」の悲しみにも、そっと手を差し伸べる炭治郎の優しさ

『鬼滅の刃』がこれほど多くの人に愛されている一番の理由は、
やっぱり主人公の炭治郎(たんじろう)が、どこまでも優しい男の子だからだと思います。

炭治郎は、家族を鬼に奪われたという、とてもつらい過去を持っています。

それでも、彼は敵である鬼たちのことを、ただの「悪い怪物」としては見ません。
鬼たちが倒され、静かに消えていく最後の瞬間、炭治郎はその鬼のそばに寄り添い、
悲しい過去や孤独に、そっと耳を傾けます。

実は、鬼たちも元々は私たちと同じ「普通の人間」でした。
貧しさや病気、周りの人からのいじわるなど、
自分ではどうしようもない理不尽な悲しみのせいで、
心が折れて鬼になってしまった人ばかりだったのです。

炭治郎が、消えゆく鬼の手をそっと握ったり、
その魂のために涙を流したりするとき、読んでいる私たちも「この人もつらかったんだね」と、
鬼たちの悲しみを一緒に受け止めることができます。

憎しみで戦うのではなく、相手の悲しみまで包み込んであげる炭治郎のまっすぐな眼差しが、
この物語をとても温かいものにしています。

すっきりと美しく幕を閉じた、全23巻という奇跡の宝物

『鬼滅の刃』を一つの漫画として見たとき、
本当に素晴らしいなと思うのは、「23巻」という、とても読みやすい長さできれいに完結してくれたことです。

これほど世界中で大人気になると、普通ならもっと話を長くして、
新しい敵をたくさん出して続けたくなるものです。

でも、吾峠先生はそれをせず、一番の敵である無惨(むざん)との戦いが終わると同時に、
物語をとても美しく、すっきりと終わらせてくれました。

このおかげで、最初から最後までお話がぎゅっと詰まっていて、
無駄なところが一つもありません。

炭治郎たちの成長も、新しく出会う仲間たちとの絆も、
すべてが最後の感動へと綺麗に繋がっていきます。

最終決戦では、誰か一人のヒーローが勝つのではなく、
これまで出会ったすべての人たちの小さな力が合わさり、
みんなで手を取り合って夜明けを迎えます。

その一体感と、暗い夜が明けていくときの安心感は、
漫画を読んでいるこちらも、一緒に深く息をついてホッとできるような、最高の感動を与えてくれました。

総評:いつでも私たちの味方になってくれる、お守りのような物語

漫画『鬼滅の刃』全23巻を読み終えて、今しみじみと思うのは、
この作品はいつでも私たちの心に寄り添ってくれる「お守り」のような存在だということです。

私たちが生きている毎日でも、悲しいことや、がっかりすること、
自分の弱さに負けそうになってしまう夜が、きっと誰にでもありますよね。

そんなとき、炭治郎が「頑張れ!俺はできる奴だ!」と、
自分を一生懸命に励ましながら一歩を踏み出す姿が、私たちの心をぽんっと優しく押してくれます。

炭治郎は、最初から何でもできる天才ではありません。
たくさん転んで、たくさん泣いて、それでも大好きな妹や仲間のために立ち上がった男の子です。
だからこそ、私たちは彼の姿に元気を もらうことができます。

物語の最後、みんなの想いがどんなに素敵な未来へと繋がっていったかを見届けたとき、
心がじんわりと温かい幸せで満たされました。

ちょっぴり切なくて、だけどどこまでも優しい。

この『鬼滅の刃』という漫画は、本を閉じたあとも、
私たちの心の中に「いつでも前を向ける優しい勇気」を、そっと残してくれる最高の宝物です。

https://kimetsu.com/

タイトルとURLをコピーしました